ノート

森を診たことによる好事例。

2025-01-18

2024年5月末ごろからGENTENに通い始めたお客様を例に。

彼女(以下Aさん)は、コアの反射的安定性に機能不全が起こっているために股関節を上手に動かせずにいました。

また、肩関節は非対称性動作で非対称が診られるため、床からのプッシュアップ動作(対称性動作)でコアに機能不全が診られます。

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第一に、股関節が動かせないということは、ピラミッドの最下段が崩れかかっているということ。

問題はコアが正常に機能してないということで、そこの修正エクササイズを行ったところ10分後には改善。

自主トレは股関節の可動性/安定性/コアの安定性を維持してもらうためのものを行っていてもらいました。

また、Aさんは睡眠時間が少なかったため、私は運動を担当させていただくが、睡眠時間の管理はAさん自身で行っていただくようお願い。

こんな調子でAさんとは、3週間に1回のペースでGENTENに通っていただきました。


先日、2025年一回目となるセッションを行いました。

Aさんは「体の調子が良いです。睡眠もよく取れてます」とのことで、体の現状把握のためのMS(ムーブメントスクリーン)を行ってみることに。

  • 股関節の可動性/安定性 ✓
  • コアの反射的安定性 ✓
  • 肩関節の非対称は対称になった ✓

体に非対称がなく、コアの反射的安定性も正常になっていました。

そうすると、開く「扉」があります。

それは、対称性動作であるプッシュアップを再検査することができる。ということです。

  • 股関節または肩関節に非対称性が見られないということ
  • コアの反射的安定性に機能不全が見られないということ

上記は「土台」となるため、もしいずれかが欠落しているとこの「扉」は開きません。

※ここまで彼女には、一切筋トレ指導を行っていません。

いずれもパスしていたAさんは、プッシュアップテストを行ってみることにしました。

結果は、テストをパスすることができませんでした。

しかし、その後10分間の対称性動作の修正エクササイズを行いました。

すると、、、

IMG_5357.gifAさんが、自分の体が見事に変わったことに対する喜んだ姿は忘れられません。

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彼女の体の状況、結果を目の当たりにしたのは私しかいません。

その結果を元に断言できることは、腕立て伏せができるようになるために腕立て伏せをするのではなく、非対称性を無くすことが大事なんです。

体が歪んでいるのに、対称性動作はできません。

また、コアが対称動作に対する反射的安定性を覚えなおさなければそれはできません。

「腕立て伏せをできるようにするには筋力が必要です。」という指導は、いい加減にやめなければならないのです。

トレーニング初心者である彼女は、そのことを証明してくれています。

私はこれまで多くの、一流スポーツ選手、スポーツ経験者、トレーニング経験者であるにも関わらず、このテストをパスできない人を嫌というほど目の当たりにしてきました。