「子どもが転びやすいため何とかしてあげたい。」
そういったご相談でGENTENを利用される場合があります。
私の子供のころは公園や学校の校庭はもちろんのこと、空き地や田んぼの畦も格好の遊び場でした。
今となってはジャングルジムや雲梯がない学校が増え、もしかするとそれを熟知した大人も世代交代で減少し、「安全に見守れる」環境が整っていないのかもしれません。
訳あって子ども時代を「施設」で過ごした大人の方の話で、
「何が自分には不足していると思われますか?」
というと質問に、
「圧倒的に体験が足りません。」
とおっしゃっていました。
学校から帰ってすぐに習い事に行く。
週末は親にどこかへ連れて行ってもらう。
その当時、当たり前だと思っていたことが、実はそれってすごく恵まれていたんだなと気づかされます。
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このことから「転びやすい」「走り方がなんかおかしい」「姿勢が悪い」など子どもも大人も多種多様な悩みを感じていますが、
これも社会、環境の変化が巻き起こしている副産物なのだと思うのです。
GENTENで教えるワークも表面上のことよりも、実は裏で支えている影の立役者にフォーカスすることがほとんどなんですが、
本当にそれが必要なんだと思います。
自然と環境から学んできたこと。
当たり前のように体験させてもらってきたことを、体験不足な子どもや忘れてしまった大人に経験しなおしてもらうことが大事な時代に入っています。
テクノロジーがどんどん発展している近年ですが、体に不自由がない人や自分たちの生活が維持できているのであれば、もうこれ以上は望みません。
それよりも人間が本来持っている感性や慈愛の精神を育む体験を増やしていくことで「豊かさ」を感じられる世の中になっていくといいな。