ノート

体幹を鍛える前に可動性が大事。

2023-02-20

姿勢を保持した状態で水平面の動作を行う「キャリー(運ぶ)」は、人間が初めて姿勢を保持しなければならない!という衝動に駆られる瞬間と言えます。

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一見すごく単純なこの種目ですが、

  • 歩く
  • 走る
  • 投げる

の基本的な姿勢制御能力となり、原型にある運動機能は「グリップ(握る)」なのです。

類人猿最強のゴリラの握力は?

補足ですが、類人猿の特徴といえば「ぶらさがり」運動ができるという点で、雲梯(うんてい)がその例です。

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4~5歳ぐらいになればこれができ、その時の子供の可動性は完璧と言えるでしょう

私たちは、運動の量を意識してしまうあまりに質を疎かにしてしまいがちです。

私たちが最初に行う姿勢制御運動は何だと思いますか?

それは「寝返り」なのです。

赤ちゃんはそれこそ完璧な可動域があり、発達段階で最初に行う動作が寝返りです。

頭や首を回旋させるあれです。

あれを大人がやろうとすると「高閾値戦略」を発動させるかもしれません。

※高閾値戦略とは、よく言う「今、息止まってたわ!」というものを含みます。「疲れやすい」の典型です。


疲れない身体とはどんな身体でしょう?

「子供のような身体」と言えば単純ですが、私たちは走って鍛えましょうか?

とか、

〇〇筋を鍛えれば!とかになりがちです。

子供に局所の筋トレをさせれば、一気にその完璧なバランスは崩れてしまうでしょう。

またはどんなトレーニング方法をすれば?とかわがえるのであれば、健康な身体づくりにおいて私たち大人は子供たちから学ぶ点はとても多いということなのです。