先日のブログで「バンザイ」の話をしましたが、「バンザイ」っていつしますか?って聞かれたら本当にないって気づきませんでしたか?
一日の大半を過ごしている、
- パソコンしてる。
- 勉強してる。
- 料理してる。
- 車運転してる。
これら全部90°以下しか肩を動かしていません。
肩関節は170°動けるような構造になっているにも関わらずです。
何で170°なんだ?って言ったら、昔鉄棒にぶら下がったことありませんか?
あれは、類人猿特有の運動なんですね。(好きな話題なんで青線です。)
進化の過程で僕らの先祖は木にぶら下がってた。
今そんな事したら腕すっぽ抜けるよ。っていう方がほとんどです。
何故かというとそれは「しなくなったからです。」というのが答えです。
今の生活で90°以下ということは四足動物に戻ってますよね?
これはバンザイ出来なるわけです。
でもバンザイ出来ますよ?っていう方ももちろんいます。
それは可動域はあります。ということで、じゃあ筋力はどうですか?って質問になるとこうです。
「ウルトラマンが飛んでるような格好になる」
なかなかギャップがありそうな表現ですが、我々トレーナーが用いる筋力テストがこれです。
これは腕の重さ+重力が抵抗となっているわけなんですが、実際の筋力テストではさらに上から腕を押します。
念のため言っておくと、これはバンザイができる方がチャレンジするテストなんですが、たまにこういう方がいます。
「腕が上がらない」
これは想像してなかったんじゃないでしょうか。
そうです。自分の腕の重みや重力には耐えられていない。ということなんです。
筋肉が柔らかい。関節が良く動く。ということは筋力がある。ということばかりではないんですね。
実際にこれに気づくのは背中や腰を痛めてからです。※特にスポーツや筋トレをやった後に。
でもこれは仕方がないことです。
フィードバックをもらうからわかることで、そうでなければ生活の中ではわかりっこないです。
じゃあどうすればいいのよ?というのが、やっぱり客観的に身体のことをわかってくれる第3者(トレーナー)が必要ってわけです。
虫歯を発見するのは歯医者さんです。または、その前兆を発見してくれるのが歯医者さんですよね?
それは、特殊な「目」の持ち主なんです。
いろんなお口の中を見続けてきて、勉強しつづけてるからこそなせる業なんです。
我々トレーナーもどんどん進化しています。
昔からこの領域は、医療従事者(理学療法士)やそれに近いアスレティックトレーナーという資格を持つ方が得意とする見方だったんです。
でも今は違います。
私がトレーナーをやっていて強く思ったのは2010年以降、一般の方、アスリートも含め、運動機能(筋力、可動域など)が著しく低下しているのを指導の中で感じていました。
それによって勉強する領域も広くなったんですね。
これはもう10年以上も前の話です。
「ベースがある方を強くする!」というのが昔のトレーナーであれば、今は「ベースがない方を健全なレベルにまで整えて、そこからさらに強くすることもできる!」というのが今のトレーナーなんです。
勉強というものは一生続くと思います。
なので、ここまで読んでくださったのであれば、是非皆さんも身体に対する知識もアップデートしましょう!
やり方というのは、時代合わせて変化していく必要があるのです。