ノート

これまでとこれからの話。

2023-12-13

新しいことを始めようとするときや、何かに迷ったときはいつも自分の「なりたち」を振り返ります。

8年前にトトノエを始める前は名古屋にいました。

そこは大手総合型スポーツクラブで、老若男女、一般からプロのアスリートまで同じフロアにいます。

その時期の名古屋は、「パーソナルトレーナー戦国時代」と私は言っています。

ダイエット、ボディメイク、パフォーマンスアップ、姿勢改善、ピラティス(腰痛改善)などざっくり言えばこれだけの目的に合わせた専門のパーソナルトレーナーが同じフロア内にいました。

ちなみに私はこの中にはない「動作改善」が専門。

  1. 筋トレをするには正しい動作が行えることが前提。
  2. エアロビクスをする前に動きやすい体に整えておくことが大切。
  3. 障害や姿勢が崩れるメカニズムは正しい動作が行えなくなることから始まる。
  4. 一般もプロも置かれている生活環境は皆同じ故に、悩みも当然似てくる
  5. 筋力や持久力といった単純な悩みよりも、土台の部分の「正しい動作ができない」ことからパフォーマンスが低下している
  6. 日常生活で要求されるバランスですら反応できなくなるので疲れやすくなります

それらに対応するのが動作改善。

当時、あらゆる年代や価値観を持つ方々とセッションをさせていただいき、「なぜこの問題が起こったのか」「どうすれば同じことを繰り返さずに済むのだろうか」と考えて行きついた答えが、福井で「トトノエ」を生まれた由来です。

「流行」の背景には、これまで人が作り上げてきた文化があるように、問題を理解するには背後にあるメカニズムを知ること。

ピラミッドの一番土台の部分には、

  • 良質な栄養や睡眠をとっていること。
  • 十分な可動域/バランス機能があること。

現代人はまちがいなくバランス機能が低下しており、寝不足です。

寝不足だけでも動作の質は低下しますし、座り時間が多い人は骨盤を支持する股関節の機能は衰えてしまっています。

問題は老化でしょうか?

※考えないこと、変わらないことの方が「老化」なのでは?

これからこの問題は、国家レベルで対応しなければならないぐらいにさらに加速します。

我々運動指導者はすでに気づいているのです。(どうか耳を傾けてください。)


トトノエは気づいているので変わります。

問題は私たちにあるのではありません。

惑わされないでください。

問題は私たちを取り巻いている間接的な要因にあるのです。

私たちはもっともっとパワフルです。

10年前、20年前にまで遡れば、その当時の写真を見ればそれはわかるでしょう。

今よりももっと目は見開いていて、姿勢もばっちり。

※自分の親が運動会で走っている姿なんてめちゃくちゃかっこいいでしょう。

太ってきた。運動しよう。

わかります。ただし、それはもはや時代に振り回されています。

トトノエには提案があります。

これまでの運動の価値観を変えませんか?

消費的ではなく、生産的なものへ。

人間にはそもそも「動くこと」がプログラミングされています。

お腹が空けば食べ物を探し回ります。

血流が悪くなれば体を勝手に動かしてきますし、最悪の場合「痛み信号」で何とかしてきます。

関節が同一姿勢/同一動作ばかり行っているのであれば、多様な動き(良質な栄養)を与えてあげましょう。

課題を解決する根本にあるのは、私たち自身が自分たちの体のことを考えてあげることでしょう。

自分は自分だけのモノじゃない。

自分は受け継がれし命である。

歴史を知れば、少しは優しくできるようになるのでは。


トトノエは今後、移転に合わせて店名を変えます。

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが。

※商標登録手続きを進めております。

取り急ぎ、ここまでに。

自分だからできる社会貢献。

これまで自分が見てきた、経験してきたことを妥協なしで詰め込んだ施設がもうすぐ完成します。

少なくとも、福井でそれを発信する施設になります。

野路 泰徳